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ジャックオーランタンの由来や意味を子どもにもわかるように解説!

ジャックオーランタン由来アイキャッチ画像

ハロウィンになるとよく目にするジャックオーランタンですが、詳しいことは知らないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ジャックオーランタンの由来や意味について、詳細をリサーチしてみました。

さらに、ジャックオーランタンやハロウィンの起源について、子どもにも分かるようにお伝えしたいと思います。

 

これを読めば、ジャックオーランタンの由来などに詳しくなって、ハロウィンがより楽しめること間違いなしですよ~

この記事の内容

  • ジャックオーランタンの由来
  • ジャックオーランタンの意味
  • ジャックオーランタンの起源
  • ハロウィンの起源

ジャックオーランタンの由来や意味は?

光るジャックオーランタン

かぼちゃを顔の形にくり抜いて、中に灯りをともしたジャックオーランタン、ハロウィンになると街中でもよく見かけますよね。

そんなジャックオーランタンの由来や意味について、気になったので調べてみました。

ジャックオーランタンの由来

ジャックオーランタンの由来を調べていると…

アイルランドの伝承で背筋の凍るような恐ろしい話が見つかったので、紹介したいと思います。

 

あるところにお酒が大好きで、悪さや乱暴を毎日のように繰り返している、ジャックという男が住んでいました。

ある年の10月31日、悪行を見かねた悪魔がジャックの魂を奪いにやってきたのです!

ずる賢いジャックが「死ぬ前に酒を飲みたい」とお願いしたところ、同情した悪魔はお酒を買うお金に化けてあげることに。

するとジャックはお金に変身した悪魔を財布に閉じ込めてしまい、10年間魂を奪いにこないことを悪魔に約束させて、解放しました。

 

10年後にまた悪魔が魂を奪いにきた時も、ジャックは同じように悪魔を騙し、その後何度も同じことを繰り返して生き延びたのです。

そして、ついに寿命がきて、日頃の行いの悪さから地獄行きを言い渡されたジャックでしたが、悪魔との契約から魂を奪われません。

地獄にも入れず、天国にも行けないジャックの魂は、くり抜いたカブに地獄の火を灯した提灯を持って、永遠にさまよっているのです。

これがジャックオーランタンの由来となったお話ですが、いかかでしたか?

 

なかなかシュールなジャックオーランタンの由来に、ビックリされた方も多いのではないでしょうか。

ジャックオーランタンの意味

ジャックオーランタンは英語でJack-o'-Lanternと書き、直訳すると「ジャックの提灯」という意味になります。

先述のジャックオーランタンの由来からこの名前が付いたみたいですが、男性が手持ちランプを持つイメージですね。

 

調べてみたところ、ジャックオーランタンの意味はいくつかあるようです。

悪霊は火を恐がるので、ランタンに火を灯して飾ることで、悪霊を遠ざけるという意味があります。

それ以外にも、亡くなった霊が現世に戻ってくる道しるべになる、という意味合いもあるようです。

なぜならジャックオーランタンが飾られるハロウィンは、亡くなった霊が戻ってくる日とも言われているから。

 

ということで、ジャックオーランタンの由来や意味お分かりいただけたでしょうか?

ジャックオーランタンやハロウィンの起源は?

かぼちゃと車輪

それでは、ジャックオーランタンやハロウィンの起源は、どのようなものだったでしょうか?

ジャックオーランタンの起源

ジャックオーランタンの起源は古く、数千年前のヨーロッパで発展したケルト文化が発端と言われています。

古代ヨーロッパのケルト人はかぼちゃではなく、白いカブをくり抜いてランタンにしていたそう。

野菜に恐ろしい顔を掘ったり、仮装をすることで、さまよう悪霊を追い払うことができると信じられていました。

 

1845年頃アイルランドで大飢饉が起こり、食料や仕事を求めて大勢のアイルランド人がアメリカへ移民として渡っていくことに。

その時にジャックオーランタンの伝承も一緒に伝わり、アメリカで手に入りやすく加工しやすいかぼちゃが使われるようになりました。

ちなみにアイルランドでは、ハロウィンは祝日で、今でもカブのジャックオーランタンが使われているそうですよ。

 

その後アメリカでは、1920年頃から「トリック・オア・トリート」と言いながら、子どもたちが訪問してお菓子を集める風習が定着していきます。

「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!」という意味ですが、このお菓子には悪霊を追い払う意味が含まれているそう。

ハロウィンの起源

ハロウィンの起源は、古代ケルト人が行っていた新年を迎える行事、そして秋の収穫祭が発祥と言われています。

元々ケルト人が信仰していたドルイド教という宗教では、11月1日にサウィンという収穫を祝うお祭りが行われていました。

それがキリスト教と融合して「諸聖人の日」となり、前日の10月31日はその前夜祭という形で「諸聖人の日のイブ(All Hallo Eve)」と呼ばれるように。

それがハロウィンと呼ばれる由来となったようです。

 

10月31日はケルト人にとって1年の最後の日で、亡くなった霊が帰ってくる日、日本のお盆のようなものと考えられていました。

その時に悪い霊も一緒に付いてくるので、その悪霊に襲われないように、仮装をして仲間だと思わせて、災難から逃れるという言い伝えもあります。

子どもたちが街を歩いてお菓子をもらうのは、お菓子をもらうことで魔物の機嫌をとって、家に入ってこないようにするためだそう。

このようにハロウィンはいろいろな文化の影響を受けて、今の形へと変化していったことが分かりました。

ジャックオーランタンの由来や意味を子どもにもわかるように解説!:まとめ

ジャックオーランタンの由来はアイルランドに伝わる伝承が元になっており、ジャックという男の魂がさまよっている様子を表しています。

火を灯して悪霊を遠ざけるため、亡くなった霊が戻ってくる時の道しるべになる、などの意味がジャックオーランタンにはあるようです。

 

ジャックオーランタンの起源は古代ケルト文化で、カブを恐ろしい顔の形にくり抜いて飾ることで、悪霊が追い払えると信じられていました。

それが移民と共にアメリカに渡り、当時調達しやすかったかぼちゃがカブの代わりに使われるようになったそうです。

 

ハロウィンの起源は、古代ケルト人が信仰していたドルイド教の行事がキリスト教と融合し、「諸聖人の日のイブ(All Hallo Eve)」となりました。

ジャックオーランタンのちょっと恐い話や、ハロウィンの意外な起源がお分かりいただけたと思うので、ぜひ子どもたちにも教えてあげてくださいね♪

ジャックオーランタンを手作りしたいという方は、こちらの「かぼちゃのくり抜き方は?ランタンの作り方と腐らせない方法も!」をぜひ参考にしてみてください。

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